助動詞の働き



英語の助動詞というとどういう役割か答えられるかな?


助動詞って、can とか may とかのことですよね?


それは助動詞の種類であって、役割ではないよね? 今回は助動詞の役割と基本事項について説明していくよ。

助動詞は動詞と一緒になって機能する



助動詞はその名の通り、動詞を助ける役割をするんだ。

たとえば、speak という動詞一語だけだと「~を話す」という意味しか表せないけど、can speak と助動詞 can がつくと「~を話すことができる」、may speak と助動詞 may がつくと「~を話すかもしれない」など、動詞だけでは表現できない話し手の気持ちを添えることができるんだ。



語尾に「…できる」「…かもしれない」とつくだけでも、話し手の気持ちは違いますもんね。


助動詞は動詞と一緒に使われるから、助動詞の後には必ず動詞の原形が続くんだ。
普段何気に見慣れた語句でも助動詞はあるんだよ。

たとえば、否定文や疑問文を作る do や does、will なんかも助動詞の一種だね。

Lisa does not like to get up early.
「リサは早起きするのが嫌いだ」

He will be free next Sunday afternoon.
「彼は次の日曜の午後は暇だろう」



does の後に like、will の後に be と動詞の原形が続いていますね。
助動詞って実は結構なじみ深い用法だったのね。

助動詞を用いる際のルール



助動詞を用いる際に守ってほしいルールは次の通りだよ。
  1. 助動詞の後には原形が続く
  2. 否定文の時は助動詞の後に not を置き、疑問文の場合は助動詞が文頭に来る
  3. 主語が何人称でも形は変わらない


最後の「主語が何人称でも形は変わらない」ってどういうことかしら?


主語が I でも you でも she でも助動詞の形は変わらないって意味だよ。
ほら、現在形なら I が主語の場合、動詞は原形のままだけど、he や she が主語になると動詞の形が変わるよね!

I study English. → He studies English.

I will study English. → He will study English.



あっ、そういうことですね!
助動詞は変化しないし、その後に続く動詞も原形だから、助動詞は覚えやすい用法なんですね。


次項目からは助動詞の種類について詳しく見ていこう!