今回は should という助動詞について、そのニュアンスも含めて見ていこうね。
should といえば、「…すべきである」という意味が有名ですよね!
うん。
でもね、should は訳から受けるイメージと、その本来の意味はちょっと違うんだ。
でもね、should は訳から受けるイメージと、その本来の意味はちょっと違うんだ。
should はアドバイスくらいのニュアンス?
義務・当然を表す should
should といえば「…すべきである」と訳す義務・当然の意味がよく使われるよね。
だいたいほとんどの should がこの訳で難なく理解することができるよ。
だいたいほとんどの should がこの訳で難なく理解することができるよ。
Students should respect their school teachers.
「学生は学校の先生を尊敬すべきである」
should に「…すべきである」と当てはめて、should respect は「~を尊敬すべきである」となるよね。their はもちろん、主語の Students を指しているけど、大丈夫かな?
はい、特に難しいところはないですよね!
でも、助動詞 must にも「…しなければいけない」という義務の意味があったけど、should とどう違うんですか?
でも、助動詞 must にも「…しなければいけない」という義務の意味があったけど、should とどう違うんですか?
そもそも should は「…すべきである」と訳すのが一般的だけど、日本語的に考えると、「…すべき」という言い方はちょっときつく感じるよね?
ちょっと「強制的に~しなさい」って言われているニュアンスにも取れますよね。
ところが、実際の should にはきつく義務づけるニュアンスはそれほどなくて、どちらかというと、「…した方がいいよ」くらいの意味合いなんだ。
例えるなら、人にアドバイスするような感じだね。
だとしたら、さっきの英文も
「学生は学校の先生を尊敬しないといけない」
というきつい言い方ではなく、
「学生は学校の先生を尊敬する方がいいよ」
という感じになるってことですか?
「学生は学校の先生を尊敬しないといけない」
というきつい言い方ではなく、
「学生は学校の先生を尊敬する方がいいよ」
という感じになるってことですか?
そうなるよね。
というわけで、should は must ほどの強制的な意味は含んでないんだ。
というわけで、should は must ほどの強制的な意味は含んでないんだ。
推量・見込みを表す should
「義務・当然」ほどは使われないけど、たまに見かけるのが、この「推量・見込み」の意味。
「…のはずである」
と訳すとうまくいくことが多いんだ。
「…のはずである」
と訳すとうまくいくことが多いんだ。
She should arrive at the airport by eight.
「彼女は8時までに空港に到着するはずである」
この should を「…すべきである」とするとどうなるかな?
「彼女は8時までに空港に到着すべきである」
ってなるから、意味がまったく変わってしまうわ!
ってなるから、意味がまったく変わってしまうわ!
同じ should でも大きな違いだよね。
だから、should を「義務・当然」「推量・見込み」どちらのニュアンスで訳出したらいいかは、前後の文脈をしっかり読んで判断しようね!
だから、should を「義務・当然」「推量・見込み」どちらのニュアンスで訳出したらいいかは、前後の文脈をしっかり読んで判断しようね!
had better との違い
「…した方がよい」という訳し方といえば、had better … という表現があるよね!
でも、この表現は should とは逆で、和訳の印象とは違い、とても威圧的なニュアンスを持つので取扱いには要注意なんだ。
You had better do as your doctor said.
「担当医が言った通りにした方がよい」
訳だけ見ると、「…した方がよい」とあるから、柔らかい印象を受けるんですが…。
でもね、had better … は命令的な感じが強く、
「担当医の言った通りにしないと、どうなっても知りませんよ」
といった、きついニュアンスが含まれているんだ。
「担当医の言った通りにしないと、どうなっても知りませんよ」
といった、きついニュアンスが含まれているんだ。
だから、目下から目上の人には使われない表現なんだよ。
じゃあ「…した方がよい」という語調だけで had better を頻繁に使わない方が良さそうですね。
どちらかというと、should は「…すべきである」という訳だから、きつい印象を受けますけど、ちょっとした助言にも使えるソフトな言い方は should の方なんですね!