助動詞 can の用法



今回は基本的な助動詞の1つである can について見ていこう。


can といえば英文でもよく見かける助動詞ですよね!


よく使われるからこそ、まず最初に基本的な意味と訳し方をおさらいしておこうね。

can には可能と可能性の意味がある



can といえば「…できる」という訳し方をまず思い浮かべる人が多いんじゃないかな?


はい、私もまずそう訳すと思います。
can にはそれ以外の意味もあるんですか?


can にはそれ以外の意味もあるけど、まずは基本である可能の用法から見ていこうね。

The applicant can speak four languages.
「その応募者は4カ国語を話すことができる」



この場合の can は「…できる」という意味で、”可能”のニュアンスで使われているんだ。
一番よく使われる用法と言えるだろうね。


じゃあ、can を見たらまず「…できる」と訳せないか当てはめてみますね!


基本はその考え方でいいと思うよ。
でも時々可能では訳せない時もあるんだ。
次の例文で can の違う用法を確認してみよう!

This kind of thing can happen in theory.



This kind of thing は「この種のこと」
in theory は「理論上は」という意味だよ。

さて、この can はどういう意味になるかな?



「この種のことは、理論上は起こることができる」

・・・「起こることができる」って何だか変な感じです!



この can を「…できる」と訳すと、しっくりこないよね?
そういう場合は「…であり得る;…する場合もある」と当てはめてみるといいよ。

すると、「この種のことは、理論上は起こり得る」となって自然な訳になったよね!



can はそんな訳し方もできるんですね!


この、「…であり得る;…する場合もある」は”可能性”と呼ばれるニュアンスだよ。 「…できる」でうまくいかない場合は、こっちの訳し方も考えてみてね!!

can と be able to … の使い分け



can が「…できる」という意味の場合、be able to … という表現で書き換えることができるよ。
助動詞 can の用法


可能の意味の場合はどっちを使ってもいいんですね!


そうなんだけど、どうしてこんな書き換えができるかというと、助動詞の後に助動詞を続けることはできないからなんだ。

例えば、未来時制を表す助動詞 will が使われている場合なんかは、will can とはできないんだよ。



will と can という助動詞を続けて使っていることになりますよね…。
じゃあ、どうすればいんですか?


そんな時は can を be able to … に置き換えれば、助動詞扱いにはならないから、will be able to … とすることができるんだよ。
助動詞 can の用法

「彼は明日には帰国できるだろう」



can と be able to … の書き換えはよく出題されるから、覚えておいてね!