英文中に否定的な表現が2回使われることがあるんだけど、これを二重否定と言うんだ。
一度否定されている英文をさらに否定すると・・・あれ、どうなるのかしら?
何だか理屈で考えると、ややこしいよね。
というわけで、今回は二重否定について見ていこう!
というわけで、今回は二重否定について見ていこう!
否定が重なって肯定の意味になる
二重否定とは同じ英文に否定語句が2つ含まれて、否定を否定する用法のこと。
否定を否定するんだから、肯定的な意味に戻っちゃうんだ。
否定を否定するんだから、肯定的な意味に戻っちゃうんだ。
まるで、
マイナス×マイナス=プラス
みたいなイメージですね(笑)。
マイナス×マイナス=プラス
みたいなイメージですね(笑)。
わかりやすい例えだね。
例えば、否定の否定で「…しないことはない」というフレーズがあるするよね。
この場合、「…しない」を「…ことはない」で打ち消しているわけだから、「必ず…する」と肯定的なニュアンスになるんだ。
例えば、否定の否定で「…しないことはない」というフレーズがあるするよね。
この場合、「…しない」を「…ことはない」で打ち消しているわけだから、「必ず…する」と肯定的なニュアンスになるんだ。
It is not unusual for politicians to receive donations from companies.
この英文の場合、どこが二重否定になっているのかわかるかな?
1つは not ですよね!
2つ目は・・・う~ん、他には not は見当たらないわ。
2つ目は・・・う~ん、他には not は見当たらないわ。
実は、not と unusual が呼応して二重否定の用法となっているんだ。
unusual は「普通ではない;ありふれていない」という否定的な意味だから、それが not で打ち消されると・・・
unusual は「普通ではない;ありふれていない」という否定的な意味だから、それが not で打ち消されると・・・
なるほど!
「普通である」という肯定的なニュアンスになって、usual と同じ意味になるんですね。
「普通である」という肯定的なニュアンスになって、usual と同じ意味になるんですね。
ちなみに、politician は「政治家」、receive donations from companies は「企業から献金を受ける」という意味なので、全訳は以下のようになるよ。
「政治家が企業から献金を受け取ることはよくあることである」
じゃあ、試しにこの英文を二重否定のまま訳してみて!
「政治家が企業から献金を受け取ることは普通ではないことはない」
・・・なんだか「普通ではないことはない」という部分がちょっとわかりづらいかも!
だよね~。
そこで
「普通ではないことはない」→「普通のことである」
という変換が求められるわけだね。
そこで
「普通ではないことはない」→「普通のことである」
という変換が求められるわけだね。
not 以外の否定語を使う二重否定
それでは演習として次の英文の意味を考えてみよう!
Nothing is impossible if you have strong will power.
う~ん、まず、if 節の方から見ていくと、strong will power は「強い意志の力」という意味だから、「あなたが強い意志の力を持っていれば」でいいんですよね?
あれ、今度の英文には not が1つもないんですが・・・?
この場合は、nothing「何もない」という否定語と impossible「不可能である」という否定的な語句が一緒に使われているから、Nothing is impossible の部分が二重否定になるんだ!
へぇ~。
nothing と一緒に使われても二重否定になるんですね。
nothing と一緒に使われても二重否定になるんですね。
「不可能ではないことはない」ということは「何だって可能である」ということなので、
「強い意志の力を持っていれば、何だって可能である」という意味になるよ。
「強い意志の力を持っていれば、何だって可能である」という意味になるよ。
ちなみに、この場合は、「不可能なことはない」とすれば、否定のまま訳しても自然な訳になるので、どちらでも構わないよ。
not のような明らかな否定語ではなく、nothing といった否定語とセットになっても、二重否定は有効になるってことがポイントですね!