![](https://delta-scope.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/tea_que.png)
時制の一致について勉強したけど、やはり何事にも例外はつきもの。
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時制の一致にも例外があるんですねぇ…。
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厄介なことに、本来なら時制が一致するはずなのに、一致しないケースもあるんですねぇ。
過去でも現在でも変わらない事実は時制の一致の影響を受けない
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時制の一致の例外は3つのケースに大別できるんだ。 それでは、早速1つ目を確認していこう!
真理・格言
We learned that the earth goes around the sun.
「私たちは、地球は太陽の周りを回っていると習った」
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ほらほら!
that の前後の動詞の形を比べてみて。
that の前後の動詞の形を比べてみて。
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あれ?
冒頭は We learned と過去時制だけと、that 節は the earth goes と現在形になっていませんか?
冒頭は We learned と過去時制だけと、that 節は the earth goes と現在形になっていませんか?
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過去時制の主節に現在形の that 節が続くのは、普通に考えるととても不自然なことだよね。
この that 節で述べられている「地球は太陽の周りを回っている」というのは、過去でも現在でも変わらない事実だよね?
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あ、ほんとだわ!
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これが日本語の難しいところなんだ。
「その本を読む価値がある」と現在形っぽい表現でも、過去時制の中で用いられていたら、「その当時彼は価値があると思っていたんだな」と聞き手側は過去時制として自然と解釈するんだ。
「その本を読む価値がある」と現在形っぽい表現でも、過去時制の中で用いられていたら、「その当時彼は価値があると思っていたんだな」と聞き手側は過去時制として自然と解釈するんだ。
でもね、「自然と」できるのでは、僕たちが日本語のネイティブだからなんだ。
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確かに、昔も今も地球は太陽の周りを回っているし、その事実に変化はないですよね~。
ってか、むしろその事実が変わってしまったらコワイですよね
ってか、むしろその事実が変わってしまったらコワイですよね
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過去においても、現在においても、変わり得ない事実は、不変の「真理」とも言われ、こうした内容は時制の一致の影響を受けないんだ。
My grandfather often said that time is money.
「祖父はよく『時は金なり』と言っていた」
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that 節には time is money「時は金なり」という格言が続いているよね?
こうした格言は過去であろうと、現在であろうと、意味が変わることはないよね?
こうした格言は過去であろうと、現在であろうと、意味が変わることはないよね?
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そっか。昔も今も格言の意味に変化はないですもんね
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ゆえに、格言が that 節で述べられている場合も、時制の一致の影響は受けないから、主節の時制にかかわらず、現在形にしておいてね。
習慣
She told me that she cooks for herself every night.
「彼女は毎晩自炊をしていると私に言った」
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この例文も、She told という過去形ではじまっているけど、that 節は she cooks と現在形になっていますね。
![](https://delta-scope.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/tea_swe.png)
that 節では習慣を述べているんだけど、このケースは少し複雑で、その習慣が現在も繰り返し行われている場合、that 節は現在形で統一するんだ。
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ということは、「彼女が毎晩自炊をする」というのは、過去でも現在でも繰り返し行っている動作である、ということなんですね!
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そういうことになるね!
だから、時制の一致の影響を受けないんだ。
だから、時制の一致の影響を受けないんだ。
歴史上の事実
Did you learn that Gulf War broke out in 1991?
「1991年に湾岸戦争が始まったと習いましたか」
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この場合の主節は Did you learn の部分になるね。
そして that 節の Gulf War broke out in 1991 は、もちろん主節より前の出来事のはずだよね?
そして that 節の Gulf War broke out in 1991 は、もちろん主節より前の出来事のはずだよね?
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前の出来事じゃないと、過去に起きた歴史の事実として習うことはできないですもんね(笑)。
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とすると、本来なら、that 節は過去完了形にして
Gulf War had broken out in 1991
と、ならないとおかしいはずでは?
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あっ!!
過去時制のさらに前の出来事は、過去完了で表現するんでしたね!
過去時制のさらに前の出来事は、過去完了で表現するんでしたね!
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でも、ここでは主節と同じ過去時制のままになっているのは、なぜか?
それは、こうした歴史上の事実は、過去の出来事であることがはっきりしているので、英文の時制で、過去形にしたり完了形にしたりして、どっちが昔のことかを示さなくても、時間軸が明確だからなんだ。
![](https://delta-scope.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/student_normal.png)
なるほど~。
湾岸戦争がいつ起こったかは、教科書にも載っているくらいだし、いつ起こったかは明らかですもんね。
湾岸戦争がいつ起こったかは、教科書にも載っているくらいだし、いつ起こったかは明らかですもんね。
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時制の一致の影響を受けない
「真理・格言」「習慣」「歴史上の事実」
の3つは必ず覚えておこうね!
「真理・格言」「習慣」「歴史上の事実」
の3つは必ず覚えておこうね!