過去も未来も表す現在形



今回は現在形に含まれるあまり知られていない意味について話していくね。


あまり知られていないって、現在形のマニアックな用法でも教えてくれるんですか?


いやいや、そんなあまり使われない用法は説明しないよ。
普段何気なく使っている現在形でも実はいろんなニュアンスで使われている例を紹介していくね。

反復的動作や習慣的動作を表す現在形

He goes to a major prep school.

「彼はある大手の予備校に通っている」



もちろん goes だから現在形になっているけど、これは現在の反復的な行為を示しるんだ。
例えば、おそらく彼は先週も予備校に行ったでしょうし、今週も、来週も行くでしょ?だから「反復」なんだよね!
こういう習慣的な動作を表す時に現在形が用いられるんだよ。


現在形って日常的に繰り返す行動も示すんですね!


さらに突っ込んで考えてみると、先週も予備校に行き、来週も行く予定だから、現在のことを表しつつ、過去や未来のこともなんとなく表しているわけだよ。


なんとなく過去から未来のことを表す、このあやふやな感じが現在形の特徴なんですね。


そうだね!
例えば次のような英文を見てみよう。

過去から未来までにまたがる現在形のイメージ

How do you go to work?

「どうやって会社に行っているのですか?」



もしこのように尋ねられたら、これは昨日も今日も明日もどんな交通手段を使って職場に行っているのかを聞いていることになるんだ。

How did you go to work yesterday?



こんな風に過去時制にしなくちゃいけないよね?

不変の真理を表す現在形



もう1つ現在形が示す意味を紹介しておくね。
よく「不変の真理」と参考書に書かれている用法だよ。

The sun rises in the east.

「太陽は東から昇る」



「不変」なのだから変わらないこと、つまり過去でも未来でも変わらないことだから、不変の真理と呼ばれているんだ。
1年前の過去でも太陽は東から昇るし、10年後の未来でもおそらく太陽は東から昇っていると予想できるよね?


だから、過去~未来のことを表す現在形が用いられるわけなんですね!


「不変の真理」と聞くと何だか難しそうな印象を受けるかもしれないけど、こうして現在形のニュアンスが分かれば、理由が分かるので、スッと頭の中で理解できたんじゃないかな。


はい、現在形のニュアンスのイメージが広がりました!
それにしても、3つの時制をまたがった意味を持っている現在形って、とっても便利な用法なんですね~。