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一般的な否定文は、「文否定」と「語否定」の2つに大別することができるよ。
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文否定と語否定?
あまり聞きなれない用ですね。
あまり聞きなれない用ですね。
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おそらくどちらのパターンの否定文も見たことがあるはずなんだけど…。
意識しないと2つの区別ができず、間違って読解することにもなるから、しっかり見ていこう!
意識しないと2つの区別ができず、間違って読解することにもなるから、しっかり見ていこう!
文全体を否定するのか、それとも文中の語句を否定するの
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そもそも否定文ってどんな形だっけ?
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えっ、簡単ですよ。
英文に not が使われている文ですよね?
英文に not が使われている文ですよね?
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そうだよね。
でも、その not の位置によって、文全体を否定しているのか、それとも語句や節を否定しているのか、という違いがあるんだ。
でも、その not の位置によって、文全体を否定しているのか、それとも語句や節を否定しているのか、という違いがあるんだ。
次の2つの英文を見比べてみて。
(1)Many of the students could not solve the examination question.
(2)Not many of the students could solve the examination question.
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あれ?
この2つの英文は not の位置が違いますね~。
この2つの英文は not の位置が違いますね~。
(1)の英文は動詞 solve の前に not があり、
(2)では Many の前に not が置かれていますよ。
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実はこの not の位置によって、英文の意味や訳も微妙に変わってくるので、not の位置には特に注意しないといけないんだ。
じゃあ、まず(1)の英文の意味はどうなるかな?
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「生徒の多くがその試験問題を解くことができなかった」
ですよね?
これはわかりやすいわ!
ですよね?
これはわかりやすいわ!
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じゃあ、(2)の訳はどうなるかな?
![](https://delta-scope.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/stu_sug.png)
not が文頭に来ていますよね。
ということは、not が何かの語句にかかっているのかしら?
ということは、not が何かの語句にかかっているのかしら?
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ヒントはこの英文は not が何にかかっているかということ。
(1)は solve という動作を否定していたけど、(2)は直後の Many だけを否定していると考えてみて。
(1)は solve という動作を否定していたけど、(2)は直後の Many だけを否定していると考えてみて。
![](https://delta-scope.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/stu_que.png)
じゃあ 「その試験問題を解くことができた生徒は多くはなかった」 と、many だけを否定する訳し方でいいのでしょうか?
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大正解!
これは「文否定」と「語句否定」と呼ばれる用法で、(1)のように、英文の主動詞の前に置かれた not は主語と動詞の結びつきを否定して、文全体を否定することになるんだ。
要するに、一般的な否定文のことだよね。
これは「文否定」と「語句否定」と呼ばれる用法で、(1)のように、英文の主動詞の前に置かれた not は主語と動詞の結びつきを否定して、文全体を否定することになるんだ。
要するに、一般的な否定文のことだよね。
一方で、(2)のように英文の一部の語句だけを否定しているので、語句否定と呼ばれているんだよ。
だから、2つの英文は意味も違えば、訳し方も異なるわけだね。
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理屈はわかったんですが、語句否定はやっかいそうですね。
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確かに慣れないと、やっかいかもね。
文否定であれば、英文全体を否定していると考えればいいけど、語句否定の場合はその置かれる位置によって、否定のニュアンスが届く範囲が異なるからね。
文否定であれば、英文全体を否定していると考えればいいけど、語句否定の場合はその置かれる位置によって、否定のニュアンスが届く範囲が異なるからね。
否定される範囲を見定める
The teacher told me not to insult my friends.
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この英文では、not が to 不定詞の前にあるよね。
ということは、to 不定詞で導かれる to insult my friends の句をまるまる否定していることになるんだけど…
told という文の主動詞の前に not があるわけではないので、英文全体を否定しているわけではないんだ。
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ということは、to 不定詞からはじまる不定詞句を否定する、語否定ってことになるんですね!
![](https://delta-scope.com/wp/wp-content/uploads/2021/07/tea_side.png)
そう、だから訳す時は to 以下の内容だけを否定するように気をつければいいので、
「先生は私に友達を侮辱しないように言った」
となるよ。
「先生は私に友達を侮辱しないように言った」
となるよ。
ちなみに、文否定になる場合は次のようになるよ。
The teacher did not tell me to insult my friends.
「先生は私に友達を侮辱するように言わなかった」
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あれ、さっきと意味が全然違いますね!
これからは否定文でも、not の位置に注意して、それが英文全体を否定しているのか、それとも一部の語句を否定しているのか、否定のおよぶ範囲に意識を向けてみますね。
これからは否定文でも、not の位置に注意して、それが英文全体を否定しているのか、それとも一部の語句を否定しているのか、否定のおよぶ範囲に意識を向けてみますね。