過去形や未来形というのは名前からして分かりやすいんですが、完了と言われても・・・あまりピンと来ないかも。
じゃあ、今回はそのあたりのモヤモヤが払拭できるように、分かりやすく解説していくからね!
完了形が持つ現在とのつながり
英語には現在完了や過去完了といった「完了形」という概念があって、例えば、現在完了なら、「…した」と訳すことがあるんだ。
過去形も「…した」って訳しますよね?
そう、その区別が一番肝心なポイントと言ってもいいかもしれない。
「…した」と訳しても、過去完了ではなく現在完了の場合もあるのはなぜか?
「…した」と訳しても、過去完了ではなく現在完了の場合もあるのはなぜか?
実は、訳だけでは区別しにくいのが、この完了形のニュアンスなんだ。
でも、ネイティブはこの完了形を他の時制とかなり意識して使い分けているって聞いたことがあるんですよね~。
会話とかでも当たり前のように使っているし、かなり頻出項目であることは確かだね。
ということで、まずは次の2つの英文を見比べてみよう。
I knew his family reason.(過去形)
I have known his family reason.(現在完了)
この2つの英文はどちらも
「私は彼の家庭の事情を知っていた」
と訳すことができるんだ。
「私は彼の家庭の事情を知っていた」
と訳すことができるんだ。
訳だけ見ても、どう違うのかが分かりませんね。
でも、完了形の方はあえて補足するなら、
「私は彼の家庭の事情をずっと知っていた」
もしくは
「私は彼の家庭の事情を前から知っていた」
と訳すこともできるんだ。
「ずっと(前から)」を補うことで何が違うんですか?
「ずっと」と付いていると、それが昨日なのか、一年前なのかは分からないけど、ある過去からずっと知っている、ということになり、もちろん今でも知っているだろう、ということが推測できるよね!
そうですね。
一方で、単なる過去形だと、「その当時知っていた」というだけで、今では忘れているかもしれないし、今現在知っているか知っていないかはあまり問題ではないんだ。
現在との関わりがポイント・・・ってこと?
そうなんだ!
現在完了は
「過去の出来事が現在にどう影響しているか」
ということにつきるんだ。
過去形と現在完了を時間の経過を図で見てみると分かりやすいよ。
過去形と現在形の関係性
過去形は、このように現在の◎とは関係なく、●だけのことを言っている用法なんだ。 ●と◎の間が切れているように、 ●と◎とは、直接「つながり」がない、そんな感じなんだ。
現在完了と現在形の関係性
なるほど!
現在完了ではある過去の時点から現在まで、がっちりとした「つながり」があるんですね。
現在完了ではある過去の時点から現在まで、がっちりとした「つながり」があるんですね。
つまり、現在完了が使われている時は、
「…した、だから現在はこうだ」という含みがあったり、
前後に現在のことを示す英文があるはずなんだ。
「…した、だから現在はこうだ」という含みがあったり、
前後に現在のことを示す英文があるはずなんだ。
まさに、現在とのつながりがあるのが現在完了なんですね。
あらためて図で見てみると、時間の流れも含めて、現在完了と現在形の「つながり」が きちんと理解できました!
あらためて図で見てみると、時間の流れも含めて、現在完了と現在形の「つながり」が きちんと理解できました!
「完了」という概念はもしかしたら、英語独特なものかもしれないね。