まったく聞いたこともないわ……。
何度か英文で目にしたことあるんじゃないかな?
それじゃあ詳しく見ていこう。
コロンには代表的な3つの用法がある
でも、コロン「:」は同じ句読点でもコンマやピリオドとはちょっと違う役割を果たすんだ。
詳述・言い換えの用法
つまり、それまでに述べていたことを、さらに詳しく説明したり、言い換えたりする際に用いられるんだ。
This is a way of printing on both sides of a sheet of paper: connect your computer to the printer and press Enter key.
そしてコロン以下を見ると、どうなっているかな?
「あなたのコンピューターをプリンタにつなぎ」
press Enter key
「エンターキーを押してください」
でいいのかしら?
どちらも動詞ではじまっている命令形の英文ですよね!
つまり、コロン以下では
a way of printing on both sides of a sheet of paper
「両面印刷をする方法」について詳しく説明していることになるんだ。
コンピューターにつないだり、エンターキーを押したりするのは、両面印刷する手順なんですね。
引用文を導く
The American author once wrote: “You should not become aware of the limits to your potential. You also have a talent for writing a sentence.”
まず、コロンまでの The American author once wrote は「アメリカの作家がかつて書いた」となるよね!
そして、どのように書いたのか、それがコロン以下で述べられているんだ。
You should not become aware of the limits to your potential.
は「あなたの能力の限界を意識すべきではない」。
続く、You also have a talent for writing a sentence.
の部分は、「あなたにも文章を書く才能があるのです」でいいのかしら?
ということは、全訳は次のようになるよね。
「アメリカの作家はかつてこのように記していた。『自分の能力の限界を意識すべきではない。あなたにも文章を書く才能があるのです』と」
つまり、コロン以下はこの作者が実際に書いた内容をそのまま引用していることになるんだ!
コロンがあることで、ここから引用文が続きますよ、という目印になっているわけですね!
例示の用法
The bank will close on the following dates: November 30, December 31, and January 1.
「その銀行は以下の日は休業となります」
という訳になるよね。
そして、コロン以下では休業日について具体的な日付で例示しているのが分かるかい?
だから、全訳は以下のようになるよ。
「その銀行は以下の日は休業となります。11月30日、12月31日、1月1日です」
だから、コロンを文中で見かけたら、
「ここから引用文か、何かの例示が続くのかも……」
と文脈を示すサインとして、読解のヒントにもできるはずだよ!
また、「詳述・言い換え」「引用文を導く」「例示」3つの用法のいずれに当てはまるかは文脈から読み取るしかないので、各用法を当てはめて、コロンの役割を見極めてね。