動名詞の意味上の主語



今回は動名詞の主語について見ていこうね。


動名詞の主語って・・・その英文の主語ってことですよね?


いやいや、実は英文の主語と動名詞の主語が異なることもあるんだよ。

動名詞の意味上の主語の特徴



動名詞の動作をする主体が、その英文の主語とは別の場合があるんだけど、区別をつけるために、動名詞の主語を
「動名詞の意味上の主語」
なんて言い方をするよ。
まずは、英文で用法を確認してみようね。

All of us are sure of his receiving a Nobel Prize.
「彼がノーベル賞を受賞することを私たち全員が確信している」



この場合、英文自体の主語は All of us で、それに対応する動詞は are だよね?
でも、それとは別に receiving という動名詞の主語は直前の his になるんだ。


動名詞 receiving の主語は、All of us じゃないんですね。


だから、receiving a Nobel Prize「ノーベル賞を受賞する」のは All of us ではなく、his となり、his receiving a Nobel Prize は「彼がノーベル賞を受賞すること」となるよ。


動名詞の意味上の主語の見分け方ってあるんですか?


動名詞の意味上の主語は

(1)動名詞の直前に置かれる
(2)所有格の形をしている

この2点を押さえれば大丈夫!



確かに、his は receiving の直前に置かれてるし、he ではなく、his という所有格になっているわ。


また、口語では所有格より目的格の方がよく使われるよ。
つまり、his を him にして、

All of us are sure of him receiving a Nobel Prize.

としても同じ意味になるんだ。

動名詞の意味上の主語が普通の名詞の場合



次に、動名詞の意味上の主語が I や he といった代名詞ではなく、普通の名詞の場合はどうなるのかを見ていこう!

All of us are sure of the colleague receiving a Nobel Prize.
「同僚がノーベル賞を受賞することを私たち全員が確信している」



今度は receiving の主語が the colleague「その同僚」という名詞になっているんだね。

でも、この場合は所有格にすると、the colleague’s となるんじゃないですか?



もちろん、それでもOKなんだけど、このようにそのままの形で意味上の主語になることもあるんだ。

特に無生物主語の場合はそのままの形のことが多いので、所有格、そのままの形、どちらの形でも動名詞の意味上の主語になり得ることを覚えておこうね!