無生物主語の応用



無生物主語の基本では無生物主語構文の書き換えを行ったけど、 その書き換えを行ったら、言葉を補足して訳した方がいいケースもあるんだよ。


どんな言葉を補ったらいいんですか?


じゃあ、今回はその代表的なパターンを1つ紹介しておくね!

無生物主語に言葉を補う



同じ無生物主語構文でも、主語が及ぼす影響が好ましい場合と、そうでない場合があるんだ。


好ましい影響と好ましくない影響…?
う~ん、いまいちピンと来ないです。


それじゃあ、次のような無生物主語構文の英文を見てみて!

無生物主語が好ましくない影響を与える場合

A traffic jam caused me to be late for work.



上の無生物主語の A traffic jam「交通渋滞」を副詞句のように訳すと、「交通渋滞が原因で私は仕事に遅れた」となるよね。


無生物主語の基本で習った通りに訳すと、そうなりますよね。


でも、副詞句のように訳すと「~が原因で」と言葉を補っているのに気づいたかな?
この場合は「交通渋滞」が「仕事に遅れる」というよくない影響を与えているよね!


これがもしかして、無生物主語が好ましくない影響を及ぼすってことですか?


そうなんだ! 好ましくない影響を及ぼす場合は、無生物主語に「~のせいで」とすると 日本語らしくなることが多いんだ。


「交通渋滞のせいで私は仕事に遅れた」
…ほんとだ、すごく読みやすくなりましたね。
だったら、無生物主語が好ましい影響を与える時は、どんな言葉を補うといいんですか?


じゃあ、今度は次の英文を見ていこう。

無生物主語が好ましい影響を与える場合

This express train enables me to go back to my hometown in 2 hours.



この例文の場合は This express train「この急行列車」が、enables me to go back to my hometown in 2 hours「私が2時間で帰省することを可能にする」 っていうよい影響を与えていることが分かるよね!

その場合は「~のおかげで」というフレーズがよく使えるよ。



「この急行列車のおかげで私は2時間で帰省できる」
・・・ほんとだわ! 「~のおかげで」と補うとわかりやすくなりますね。


無生物主語が好ましい影響を与える場合は「~のおかげで」
無生物主語が好ましくない影響を与える場合は「~のせいで」
この2つのルールを覚えておくと便利だよ!!