分詞構文の仕組み

分詞の次は分詞構文について見ていこう。

分詞構文ってあの接続詞とかを省略した、ちょっと複雑な用法ですよね？

そうそう、だから苦手な人も多いかもしれないね。
まずは分詞構文の基本用法から見ていこう！

分詞構文では副詞節の接続詞と主語が省略される

そもそも分詞構文とはどのような仕組みなのか？
次の英文を使って、分詞構文を作る手順を見ていこう。

When he opened the box, he found a lot of foreign coins in it.
「彼が箱を開けてみると、中にはたくさんの外国の硬貨が入っていた」

ちなみに、分詞構文になるのは副詞節の方だよ。

えっと、副詞節ってことは、接続詞がくっついている節の方ですよね？

ということは・・・
When he opened the box
の方が分詞構文になるんですね！

分詞構文とは簡単にまとめると、
分詞一語で、接続詞と主語と動詞の３つの働きをしてしまう用法のことなんだけど・・・。

ということは、まず何からしないといけないと思う？

・・・接続詞を取るとか？

そうそう！
すると、When を取ればいいわけだから、

he opened the box

となるよね。
次は主語も取ってみて。

主語を取ると、

opened the box

これだけになっちゃっいました！

接続詞と主語を取ったら、最後の仕上げで動詞の部分を分詞にしてみよう。
すると opening the box となるよね。

なんだか、もとの状態と比べると随分簡略化されて、ほんとにこんな感じでいいのかしら？

うん、これでいいんだ。
あとは、主節と繋げたら完成だよ！

Opening the box, he found a lot of foreign coins in it.

分詞構文を見極めるポイント

じゃあ、今度は逆に分詞構文から、ものと英文に戻す場合を見ていこう。

Opening the box, he found a lot of foreign coins in it.

このさっき作った英文を元の英文に戻そうと思ったら、今回はたまたま元の英文を見ているから、When や he を補えばいいとわかるけど、いきなり分詞構文だけ出てきたら・・・

どう訳せばいいと思う？

確かに、省略されている接続詞や主語の見当がつかないと、まったく意味がわからないかも。

要するに、さっきとは逆のプロセスをたどることになるんだ。
つまり、分詞構文が使われている、Opening the box に主語と接続詞を補えばいいんだよ。

主語が省略されている場合は、主語が主節と同じなので、he だとすぐにわかるよね。

主語がわかったら、次は接続詞ですね。

分詞構文で省略されている接続詞は文脈から判断するしかないんだ。

◆時を表す接続詞：「…する時」という意味の when なのか、「…する後」という意味の after、「…する前」という意味の before
◆理由を表す接続詞：「…なので」という意味の as
◆条件を表す接続詞：「もし…ならば」という意味の if
◆譲歩を表す接続詞：「…だけれども」という意味の though

一般的にはこの４つのパターンが考えられると説明されているよ。