現在完了の継続



今回は、現在完了の「継続」について詳しく見ていこうね。


「完了」とか「結果」とか。現在完了にはいっぱい用法があるんですね~。


そうなんだよね。
中でも「継続」は個人的にも一番現在完了らしい用法だと思うので、この「継続」のニュアンスを正しく理解すると、過去形との使い分けもしっかりできるようになるかも!?

継続は過去から始まって現在まで続いている様子



継続の用法は主に状態の継続を表すことが多く、過去から始まって現在まで続いている様子を示すんだ。
ポイントはこの「現在まで続いている」というところ。

さっそく例文で確認していこう!

He has been absent from work for three days due to a bad cold.



due to a bad cold は「ひどい風邪のために」という意味。
これが be absent from work「仕事を休む」という内容の理由に当たるわけだよね。

また、has been と現在完了が使われており、ここは継続の用法なので、全訳は「彼はひどい風邪のため仕事を3日間休んでいる」となるよ。



この訳のどこが「継続」なんですか?


さっき継続の用法は
「過去から始まって現在まで続いている様子」
と言ったのを思い出してみて。

つまり、ここでは現在完了が使われているんだから、仕事を休むという状態が、3日前の過去から続いているということだよね?



そっか、3日経った現在もまだ休んでいるということになるから、状態が継続しているわけですね!


それじゃあ、次の英文のニュアンスはどうなるかな?

He was absent from work for three days due to a bad cold.



この英文の訳は
「彼はひどい風邪のため仕事を3日間休んだ」
となるけど、こっちは過去形の英文だよね?


はい、was っていう過去時制の be 動詞が使われていますもんね!


過去形ということはある過去の時点での出来事を述べているだけなので、現在完了のように過去から継続した現在までの繋がりというのは特にないんだ。


じゃあ、さっきの現在完了の英文と違って、現在も休んでいるというわけではないってことですか?


そういうことになるね。
同じ3日間でも、過去のある3日間風邪で仕事を休んだということを言っているにすぎないんだ。

「そういやあの時、彼はひどい風邪で3日間も仕事を休んでいたなぁ」

と、遠く離れた昔の3日間について述べている・・・
そんなイメージをしてもらうと分かりやすいかも!?



なるほど!
一方で、現在完了は過去からずっとその状態が続いていて、だから現在はこういう状態なんだ、と現在の方に力点が置かれているんですね

現在完了の継続でよく使われる語句



先ほどの例文で for three days という表現があったけど、この for は現在完了の継続用法と相性がいい前置詞。
他にも継続と一緒に使われるのが、since という語句なんだ。

じゃあ、この語句を交えた例文を見てみようね!

I have not seen Rick since the last reunion party.
「最後の同窓会パーティ以来、リックには会っていない」



この since「~以来」の後には、
the last reunion party「最後の同窓会パーティ」
という名詞句が続いているよね。

ということは、since の名詞は…



名詞が後ろに続くということは、この since は前置詞なんですよね?


そうだね!
でも、この since はちょっとやっかいな単語で、同じ「~以来」という意味でも接続詞として扱われることもあるから要注意なんだ。

We have been good friends since we entered our college.
「私たちは大学に入学して以来ずっと親友である」



since 以下を見てみると、we entered our college という一文の形、つまり節が続いているよね?


節を導くということは・・・

この since は前置詞ではなく、接続詞扱いってことですか?



そう、接続詞になるんだ。

このように、since の後には名詞(句)が来たり、節が来たりするんだ。
ちなみに、since の後に節が来る場合、時制は過去形になる、というのが重要ポイントなので、あわせて覚えておこうね。