現在進行形には「進行形が表す近い未来」で解説したように、近い未来を表す用法があると解説したけど、他にも押さえておきたい意外と知られていない用法があるんだ。
それはどんな用法なんですか?
現在進行形は「絶えず繰り返す動作」を示す場合にも使われるんだよ。
進行形は動作の繰り返しや習慣を表す
動作の繰り返しを示す進行形の特徴
現在進行形といえば、今まさに進行中の動作を示す基本的な時制なんだけど、「…してばかりいる」と繰り返される動作を示す際にも使われるんだよ。
絶えず繰り返される動作……?
絶えず繰り返されるわけだから、今に限らず、ここ最近ずっと同じ動作が繰り返されているってことだね。
This gadget is always breaking now.
さて、この例文を現在進行形の基本的な用法である「…しているところだ」を当てはめて訳すとどうなるかな?
「この機器はいつも壊れているところだ」ってなりますが、何か不自然な感じがしますね!
この場合の現在進行形は「絶えず繰り返される動作」を示すので、「…してばかりいる」と訳してみるといいよ。だから全訳は
「この機器はいつも壊れてばかりいる」
となるんだ。
なるほど~!
動作の繰り返しを示すので、always や constantly という副詞を伴うことが多いのも用法を見分けるヒントになるはずだよ。
でも、何か訳だけ見ていると、ちょっと非難めいた気持ちが含まれている気がしますね。
いいところに気がついたね! 実は現在進行形のこの用法には、ちょっとした「非難の気持ち」が込められていることが多いんだ。
だから、さっきの英文も「また壊れてしまって困ったよ」という気持ちが込められているわけなんですね!
非難の気持ちが込められているということは、
My daughter is always reading books.
「娘はいつも本を読んでばかりいる」
という英文はちょっと変なんだ。
読書をすることは、別に困ったことじゃないしね。
もし、読書ばかりして、他のことが疎かになっているといった文脈なら成り立つかもしれいけど……。
じゃあ、
My daughter is always reading manga magazines.
「娘はいつも漫画雑誌を読んでばかりいる」
という英文だったら、子どもが漫画ばっかり読んでいたら、親としては困るから、「絶えず繰り返される動作」の用法も当てはめられるってことですか?
そうなるよね!
まさに「非難の気持ち」を含めても自然だと言えるからね。
まさに「非難の気持ち」を含めても自然だと言えるからね。
このように、現在進行形の裏側に隠された、書き手の気持ちにも意識を向けてみてね。
きっと文脈を読み取るヒントになるはずだよ!!