「等位」とか「従位」とか何だか難しい言い方ですね。
名前だけ見ると確かに難しそうだよね。
とりあえず便宜上、こうした言葉を使っているだけで、名称を覚える必要はまったくないから、安心してね。
とりあえず便宜上、こうした言葉を使っているだけで、名称を覚える必要はまったくないから、安心してね。
等位接続詞と従位接続詞の区別
等位接続詞とは以下の語を指すんだ。
and、but、or、nor、for
これらは2つ以上の語句を結びつける場合に、対等な関係で結びつけるところから、「等位」という名称が付けられているんだよ。 例文で等位接続詞の使い方を見てみよう!
She can speak Japanese and English.
「彼女は日本語と英語を話すことができる」
接続詞は and ですよね?
その通り。and で結ばれた Japanese と English は文法上、語同士だから対等な関係になるんだ。
等位接続詞を挟んで、2つの語句が等しい関係になるんだね。
じゃあ、従位接続詞って何ですか?
じゃあ、従位接続詞って何ですか?
従位接続詞とは上記以外の接続詞のことを指すんだ。
例えば、「…する時」という意味の when や、「…なので」という意味の as なんかも従位接続詞になるね。
例えば、「…する時」という意味の when や、「…なので」という意味の as なんかも従位接続詞になるね。
英文でもよく使われるおなじみの接続詞ですね。
従位接続詞には英文を「主節」と「従属節」に分けるという大きな特徴があるんだ。
His wife takes on his work while he is away from the office on a business trip.
「彼が出張で社内にいない間は、妻が彼の仕事を引き受ける」
この場合の接続詞は while だけど、この接続詞はさっきのように語句と語句同士をつないでいるわけではないよね?
確かに、while を挟んで対等な関係……には見えないですね。
この while という従位接続詞は、His wife takes on his work という主節と he is away from the office on a business trip という従属節(副詞節)を結んでいるんだよ。
主節と従属節の関係
よく「主節」と「従属節」という言葉が使われるけど、いまいち区別がつかないんですが……。
主節は「主」という言葉が使われているくらいですから、こちらの内容がメインで、話し手はこちらに力点を置いているんだ。
でも、「従属節」は「従」とあるように、主節の内容につなげるために、あくまでサポートしている節と考えると分かりやすいんじゃないかな?
でも、「従属節」は「従」とあるように、主節の内容につなげるために、あくまでサポートしている節と考えると分かりやすいんじゃないかな?
親分が主節で、子分が従属節ってことだね!
His wife takes on his work(主節)
while he is away from the office on a business trip(従属節)
こうした主節と従属節という2つの節をつなげる役割を従位接続詞は果たしていることになるんだ。
つまり、接続詞がヒントとなって、どちらの節の内容がより重要かが分かるということなんだ!
つまり、接続詞がヒントとなって、どちらの節の内容がより重要かが分かるということなんだ!
そっか、じゃあ筆者の主張を追いたかったら、主節の内容を重点的に見ていけばいいんだね!!
while の他にも、though や if、before、after、till、until なんかも従位接続詞に当たるよ。
今まで接続詞というと、as を見たら「…なので」、while なら「…の間」と機械的に訳していたんじゃない?
でもね、今回のように接続詞の役割を見ていくと、文の仕組みまで分かってくると思うよ。
今まで接続詞というと、as を見たら「…なので」、while なら「…の間」と機械的に訳していたんじゃない?
でもね、今回のように接続詞の役割を見ていくと、文の仕組みまで分かってくると思うよ。
そうだね~。接続詞が出てきたら、どの部分とどの部分をつなぐ橋渡しをしているのか、きちんと見分けるようにするよ。
接続詞はその働きから「等位接続詞」「従位接続詞」の2つに分類することができるんだ。
「従位接続詞」は「従属接続詞」と呼ばれることもあるよ。