接続詞の中でも種類が多いのが、時を表す接続詞なんだよ。
時を表す接続詞というと、「…の時」という意味の代表的な接続詞がありますよね!
今回はそういった接続詞を使った用法や構文を中心に見てみようね。
時を表すさまざまな接続詞
時を表す接続詞というと、何が思いつくかな?
もちろん「…する時」という意味を持つ、when でしょ?
そうだよね。
でも、when 以外にも時を表す接続詞は以下のように、たくさんあるんだ。
でも、when 以外にも時を表す接続詞は以下のように、たくさんあるんだ。
while「…する間に」
as soon as「…するとすぐに」
since「…して以来」
until「…するまで」
whenever「…する時はいつでも」
へぇ、こんなにあるのね~。
意識してなかったけど、as soon as も接続詞扱いなんですね。
意識してなかったけど、as soon as も接続詞扱いなんですね。
By the time she comes back to her hometown, the construction of a dam will be finished.
「彼女が故郷に帰ってくるまでに、ダム工事は完了しているだろう」
この英文の接続詞は by the time で「…する時までに」という意味で、これも時を表す接続詞。
as soon as と同様に複数の語句で1つの接続詞としての役割を果たしているわけだね。
as soon as と同様に複数の語句で1つの接続詞としての役割を果たしているわけだね。
あら?
主節が will be finished は「終わっているだろう」となっていますけど、副詞節はなんで she comes back と現在形のままなんですか?
主節が will be finished は「終わっているだろう」となっていますけど、副詞節はなんで she comes back と現在形のままなんですか?
それは、時や条件を表す接続詞に導かれた副詞節では、「未来のことでも現在形で表す」というルールがあるからだよ。
だから、本来なら主節にあわせて、
By the time she will come back to her hometown
としたいところだけど、
By the time she comes back to her hometown
と現在形になっているんだ。
時を表す接続詞を使った複雑な構文
I had hardly left the office when it began to rain.
直訳すると
「雨が降り始めた時、私はほとんど会社から出ていなかった」
となるけど、何が言いたいのかよく分からないなぁ。
「雨が降り始めた時、私はほとんど会社から出ていなかった」
となるけど、何が言いたいのかよく分からないなぁ。
had hardly ~ when … は「~するとすぐに…した」という意味になる頻出構文。
「~」の部分には過去分詞、「…」には過去形が置かれるよ。
「~」の部分には過去分詞、「…」には過去形が置かれるよ。
じゃあ、その構文の訳し方に当てはめてみると…
「会社を出るとすぐに雨が降り始めた」
という感じですよね!
「会社を出るとすぐに雨が降り始めた」
という感じですよね!
ちなみに、hardly の代わりに scarcely や barely を当てはめてもよくて、when の代わりに before が使われることもあるよ。
意味的には as soon as とほぼ一緒なので、この when を用いた構文も時を表していると言えるわけだね。
他には時を表す接続詞を使った重要構文ってあるんですか?
その他でよく使われるのは
It is not until ~ that …「~してはじめて…する」
構文かな。
It is not until ~ that …「~してはじめて…する」
構文かな。
ついつい that 以下から訳し上げたくなるかもしれないけど、この構文の場合は until 以下から先に訳していくんだ。
なるほど!
前から訳していくというのがポイントなんですね。
前から訳していくというのがポイントなんですね。
It was not until he was thirty that he traveled abroad.
まずは It is not until ~ の部分までを先に訳すと、he was thirty は「30歳になって」でいいんですよね。
そうそう。
そして that 以下は、he traveled abroad は「彼は海外旅行をした」という意味だから、構文の訳し方に従ってつなげると、全訳は以下のようになるよ。
そして that 以下は、he traveled abroad は「彼は海外旅行をした」という意味だから、構文の訳し方に従ってつなげると、全訳は以下のようになるよ。
「彼は30歳になってはじめて海外旅行をした」
この構文は that 以下だけでなく until と that の間にも節が置かれることがあるというのが大きな特徴なんじゃないかしら?
そのポイントによく気づいたね。
It is ~ that … という形を見ると、「~」にはついつい語句を入れたくなるけど、節が置かれることがある、というのはこの構文のポイントと言えるよ。
It is ~ that … という形を見ると、「~」にはついつい語句を入れたくなるけど、節が置かれることがある、というのはこの構文のポイントと言えるよ。
ちなみに、not ~ until … で「…してはじめて~する」という意味になるけど、これを強調構文にしたのが、It is not until ~ that … の構文だと言われているんだ。