過去完了の完了・結果と経験



今回はある動作が過去の時点で完了していることを表す、「過去完了」について見ていこう。


「過去完了」って、現在完了の過去バージョンだと考えればいいですか?


用法は重複するところが多いんだけど、時間軸を含めた基本概念では過去完了特有の部分もあるから、その辺りも含めて見ていこうね。

過去完了の起点は過去にある



現在完了は過去のある時点から現在までに行われたことを指したよね?


現在とのつながりが大事な用法でしたよね!


一方で、過去完了は過去よりさらに前の過去の時点から、過去までに行われたことを意味するんだ。


「過去よりさらに前の過去」ってどういうこと?


確かにわかりにくいよね~。
例えば「昨日」を過去の起点とすると、「2日前」「1ヶ月前」は昨日よりさらに前の過去となるよね?
「過去よりさらに過去」とはそういうニュアンスになるんだ。


なんとなくつかめてきたような、そうでもないような……。


さて、現在完了といえば「完了・結果」「経験」「継続」という3つの用法があったよね?

実は、過去完了にも「完了・結果」「経験」「継続」という3つの用法が存在するんだ。

今回はその中でも「完了・結果」と「経験」の用法について詳しく解説するね!



「完了・結果」は、「…していた;…してしまっていた」という意味だけど、どのように訳すかよりも、まずは時間軸で理解してほしいんだ。

The TV show recording had already started when its host got to the television station.
「司会者がテレビ局についたときには、テレビ番組の収録がすでにはじまっていた」



現在完了では「have+過去分詞」を用いたけど、過去完了では「had +過去分詞」となるよ。

過去の起点はどこにあるかというと、when 節の its host got to the television station となるんだ。



ということは、つまり
「司会者がテレビ局についたとき」
を過去の時点としているわけなんですね!


そして主節では
The TV show recording had already started
と述べられているので、それより前の時点から、テレビ番組の収録がすでにはじまっていたわけだね。

ちなみに、時間軸にするとこんな感じだよ。

過去完了


この時間軸からも明らかなように、司会者がテレビ局についた頃には「番組の収録がはじまる」という行為は、すでに完了しているよね!


「番組の収録がはじまる」というのは、司会者がテレビ局についたという「過去」の時点ですでに完了しているもっと前の出来事だから、過去完了を使って表せるんですね。

過去完了「経験」の用法



過去完了の「経験」の用法は「…したことがあった」という意味で、過去の起点までに経験したことを示す用法だよ。


まさに、現在完了の経験「…したことがある」の過去バージョンだわ!

I had never seen such a beautiful sea before then.



before then という語句に着目してね!
過去完了を使うには、こんな風に起点となる過去を示す表現がないといけないんだ


あれ、この英文では過去形は使われていないようですが……。


でも、before then「それ以前」の then が過去のある時点を指していると考えてみてよ!
そうすると、then が表す過去より以前の出来事は、過去完了で表わすことができるよね?


なるほど、then が一語で過去の起点を表しているわけですね。


had never seen は過去完了の「経験」の用法だから、「見たことがなかった」という訳を当てはめてみよう。

すると全訳は
「私はそれ以前にあんなに美しい海を見たことがなかった」
という意味になるよね!



過去完了は「過去よりさらに前の過去」を表すけど、そのためには起点となる過去の表現を必要なんですね。


そうなんだ。
過去形を含む節の場合もあれば、今回の then のような、単語一語の場合もあるよ。
こうした表現に注意しつつ、「過去形」「過去完了」の時間の概念の理解を深めていこうね。