助動詞 could の用法



今回は助動詞 could の用法をおさらいしておこうね。


could は can の過去形というイメージが強いかも。


たぶん、ほとんどの人がそうだと思うから、それ以外の用法も含めて見てみよう!

過去形で使われる could と現在形で使われる could

過去時制の could



could の中で最もポピュラーな用法が「…できた」と訳す用法だよね!
can の過去形にあたり、過去における能力や可能を示す表現だよ。

He could speak several languages including Japanese, English and Spanish.
「彼は日本語、英語、スペイン語などのいくつかの言語を話すことができた」



could speak が「話すことができた」となっていて、わかりやすい表現ですね!


過去時制で使われる could は「…できた」という意味になるんだけど……

実は、could の意味はこれだけじゃないんだ。



えぇっ? この他の could の意味なんて知らないわ。


実は現在形でも could は使われることがあるんだよ。
例文を交えて見てみよう!

現在時制で推量を表す could

It could be the last chance to make my dream.



この could をそのまま「…できた」と訳すと

「私の夢をかなえる最後のチャンスをできた」

となり、不自然な日本語になるよね?



じゃあ、この could はどのようなニュアンスで使われているの?


この場合は推量の意味を表す could で「…だろう」という意味になるんだ。
しかも「…だろう」という意味なので、過去時制ではなく、現在時制で使われることが多いのも注意すべき点だよ。


ということは、英文の訳は

「私の夢をかなえる最後のチャンスだろう」

となるんですね!



助動詞の would にも似たような推量の用法があったと思うし、ほぼ同じ意味なんだけど、could は「もしかしたら、そういう可能性もあるかもしれない」的なニュアンスがちょっと強い感じかな。

会話表現ではこの推量の could はよく使われるし、長文英語でもちょくちょく出てくるので、覚えておくといいよ。