自動詞と他動詞



動詞は自動詞他動詞の2種類に分かれるのは知っているかな?


自動詞と他動詞? 2つはどう違うのかしら?


簡単に言うと、目的語を取らないのが自動詞で、目的語を取るのが他動詞なんだよ。
つまり、「~を…する」とか「~に…する」のように、「~を」や「~に」に当たる部分がある動詞が他動詞ということになるね。 次の英文を見てみよう!

自動詞と他動詞の区別

Tom grew up in Tokyo.

「トムは東京で育った」

Tom studies English every day.

「トムは毎日英語を勉強している」



1つ目の英文の動詞 grew の原形は grow だけど、「育つ」という意味だから、「~を」に当たる部分はないよね?
だから、自動詞ということになるんだ。


じゃあ、2つ目の英文の study の方は「~を勉強する」という意味で、「~を」があるから、他動詞ってことですか……?


そうだね。だから English という目的語が動詞のすぐ後に置かれているでしょ。

自動詞が目的語を取る場合



目的語を取らないのが、自動詞と言ったけど、自動詞も頑張れば目的語を取ることができるんだ。


えっと、どういう風に頑張ればいいのかしら?


自動詞単体じゃ目的語は取れないけど、前置詞の力を借りれば目的語を取ることができるよ。
例えば、arrive は「着く」という意味の自動詞だけど、at という前置詞の力を借りれば目的語を取って「着く」→「~に着く」という意味になるんだ。

She will arrive at the station in 30 minutes.

「彼女は30分以内に駅に着くだろう」



じゃあ、at がなかったら、この場合 the station という目的語を続けることはできないんですね!
ところで、自動詞を助ける前置詞っていつも at なんですか?


いや、相性みたいなのがあって、動詞によって結びつきやすい前置詞は決まっているから、辞書をこまめに引いて覚えていこうね。
ちなみに、さっきの例文の動詞を arrive と似たような意味の reach にすると、以下のようになるよ。

She will reach the station in 30 minutes.



reach は他動詞だから、前置詞の力を借りなくても目的語を取れるんですね!


arrive と reach の区別は本当によく出題されるから、覚えておいてよ!
ちなみに、同じ動詞でも自動詞と他動詞両方の意味を持つ場合もあるから、気をつけてね。