


3つの使役動詞のニュアンスを見分ける

「使役動詞+目的語(O)+動詞の原形」
という形になるんだ。


make+O+動詞の原形「Oに…させる」
let+O+動詞の原形「Oが…することを許す」
have+O+動詞の原形「Oに…してもらう」


英文で見ていくと、これらのニュアンスの違いが見えてくるはず!
使役動詞 make の強いるニュアンス
Her mother made her turn off the light before leaving the room.
「彼女の母親は、部屋を出る前に彼女に電気を消させた」


make+O+動詞の原形
の形になっていますね!

この場合は、母親が娘に部屋の電気を消すように強いている光景が、イメージできるんじゃないかな?
The teacher made the students rewrite the report.



和訳すると以下のようになるよ。
「その先生は生徒たちにレポートを書き直させた」
ここでの made にも「生徒が自分から進んでそうしたわけではない」という、やや強制的なニュアンス が含まれているんだ。
使役動詞 let の許可するニュアンス

“Today let me introduce my colleague. This is Mr. Tanaka.”
「今日は、同僚を紹介いたします。田中さんです」


となるんじゃないですか?

でも、これはちょっと不自然な言い回しだと思わない?
ということで、この let は me と一緒に使われることで、「…いたします;…させてください」くらいに訳すと自然な感じになるよ。


My parents let me stay up late on New Year’s Eve.


「私に夜遅くまで起きることを許した」
となるけど、これはちょっとかたい言い回しだよね?


また、この let は me と一緒に使われているので、「…させてくれた」くらいに訳すといいんじゃないかな。
だから、「私に夜更かしさせてくれた」とすると、最初の訳よりかなり読みやすくなったのでは?

「大みそかの夜は両親が夜更かしさせてくれた」
と訳せばかなりわかりやすいですね!
使役動詞 have の相手にしてもらうニュアンス

「…してもらう」
というニュアンスが込められているんだ。
でも、もう少しつっこんで説明すると、この have は make よりも弱い意味で、「…させる」という意味になることもあるんだよ。
She had her brother help with her homework.
「彼女は兄に宿題を手伝ってもらった」


使役動詞 have の訳として「…させる」か「…してもらう」かは、文脈によって自然な方を当てはめるようにしようね!