it と one の違い



代表的な代名詞に it と one があるよね?


どちらも前に出てきた語句を受けますよね!


そうなんだけど、じゃあ it と one ってどうやって使い分けたらいいのか、わかるかな?


あらためて言われると、意識したことないかもしれません。

特定のものを受ける it と不特定のものを受ける one



わかっているようで、実はわかっていない、it と one の使い分けについて見ていこうね。

I got a good folding fan. I will lend you it.

「良い扇子を手に入れたんだ。君にも貸してあげるよ」

I have lost my folding fan. I have to buy new one.

「扇子をなくしてしまった。新しいのを買わなければいけない」



1つ目の例文では lend you it と it が使われていますね。
そして、2つ目では buy new one と one になっているんですね。


そうだね!
この2つの違いが区別できるかな?


どちらも扇子を受けているんですけど、その扇子が微妙に違うような…?


いい線まで行ってるよ!

代名詞の it は「特定のもの」を受けるんだ。
この例文では a good folding fan だよね。

「私が手に入れた良い扇子」という特定の扇子を it で受けているわけだね。

一方で one は「不特定のもの」を受けるんだ。

つまり、扇子だけど、私が持っていた良い扇子と同じ扇子というわけではないよね?



確かに、I have to buy new one. の one が指すのは、あくまで不特定な代わりとなる a folding fan を指していますよね。


「特定のもの」か「不特定のものか」

これが it と one を区別する指標だよ。
慣れてくると、パッと使い分けられるようになるからね!

This watch is too expensive, and show me the other(  ).

「この時計は高すぎるので、別のを見せてください」



この場合の( )に当てはまるのは it かな?
それとも one かな?


この場合は「別の時計を見せてください」ということですよね?
ということは、特定の時計を指しているわけではないから one かしら?


大世界!

特定の時計であれば、既出の「高すぎる時計」になるけど、「高すぎる時計」を再度また見せてください、とお願いしているわけではないよね?

「高すぎる時計の代わりとなる(不特定の)別の時計を見せてください」

ということだから、one を入れるのが正解となるよ。



曖昧だった it と one の使い分けが、少しずつ区別できるようになってきたかも!?