Being が省略される分詞構文



「分詞構文の仕組み」で分詞構文の基本ルールは理解してもらえたと思うけど、be動詞が分詞になる場合も確認しておこうね。


Be動詞が分詞になると…… being になるのかしら?


そう、その being を巡っての分詞構文の話だよ。

分詞構文では冒頭の Being が省略されることが多い

過去分詞からはじまる分詞構文の場合



分詞構文の中にはいきなり過去分詞からはじまるものもあるんだ。


あれ、分詞構文だと文頭は分詞になるはずじゃ?


基本はそうなんだけど、その分詞自体が省略されることがあるってことなんだ。

As I was shocked at the result, I could not speak anything.
「私はその結果にショックを受けたので、何も話せなかった」



この例文を分詞構文にすると、どうなるかを考えてみよう!


えっと、まずは接続詞 As が省略されて…
次に主語の I も省略していいんですよね?


そうそう。
そして、動詞は was という be動詞だから、これを分詞にすると、being となるよね。
だから、分詞構文にすると、以下のようになるよ。

Being shocked at the result, I could not speak anything.



このままでもいいんだけど、分詞構文で文頭が Being になる場合、省略されることが多いんだ。
ということで、以下のように書き換えることがもできるよ。

Shocked at the result, I could not speak anything.



いきなり文頭に過去分詞 Shocked がくると、いったい何を意味するのか、混乱しそうですね。


そうだね。
でも、「分詞構文で、その直前に Being が置かれていたんだ」と考えれば、元の英文に戻しやすくなるはずだよ!

進行形の分詞構文の場合



次に進行形の英文を分詞構文にした場合を見てみよう!

Walking in the park, I met my old teacher.



Walking といきなり進行形ではじまっているよね。

分詞と進行形は同じ”…ing”の形なので、分詞と勘違いするかもしれないけど、これは動詞の進行形と考えてほしいんだ。



ということは、元の英文に直すとどうなるんでしょう?


主語は主節と同じく I だよね?
接続詞は When を補ってみよう。
すると、以下のように書き換えることができるよ。

When I was walking in the park, I met my old teacher.
「公園を歩いていたら、恩師に出会った」



この英文を分詞構文にすると、When と I が省略されるのはわかるんですが、過去進行形の was は Being になるのでは?


その通り。
だから、分詞構文になると、まずは以下のようになるんだ。

Being walking in the park, I met my old teacher.



でも、分詞構文で文頭にある Being は省略されることが多いから、以下のように表現されるんだ。

Walking in the park, I met my old teacher.



もちろん、Being を残したままでもいいけど、進行形の分詞構文の場合も、たいていこの Being は省略されるんだ。
覚えておいてね!