関係副詞の基本



「関係詞」といえば、who や which といった関係代名詞が真っ先に思いつくだろうけど、関係副詞と呼ばれる用法もあるんだ。


それって関係代名詞とどう違うんですか?


関係代名詞との違いも含めて、今回は関係副詞について詳しく見ていこうね。

関係詞節で副詞の働きをする関係副詞



関係副詞は先行詞の種類によって以下の where、when、why、how の4つに分けられるよ。

where は先行詞が場所に関連した名詞

when は先行詞が時に関連した名詞

why は先行詞が the reason「理由」

how は先行詞が the way「方法」



関係代名詞みたいに主格とか目的格とかはないんですね。


関係副詞が関係詞節で主語になったり目的語になったりすることはないから、そういう分類はないんだ。
関係副詞は名前に「副詞」とついているように、where や when が関係詞節の中で副詞的な役割をするのが大きな特徴だよ。

関係副詞 where の用法

This is the famous city where the president went last year.
「ここは、大統領が去年訪れた有名な街である」



この場合、関係副詞 where が修飾している先行詞はthe famous city になるんだ。
他に場所を表す名詞はないからね。


つまり where 以下が関係詞節になり、the famous city にかかっている構造なんですね。
関係副詞の基本


あら?
the president went to the famous city という繋がりになるはずなのに、前置詞 to はどこに消えたのかしら?


実は関係副詞の where や when は「前置詞+which」と同じ意味で、前置詞のニュアンスが where の中にすでに含まれているんだ。

だから、もし上の英文を which を使って表わすなら次のようになるよ。

This is the famous city which the president went to last year.

This is the famous city to which the president went last year.



このように、to を went の後か、which の前に置かないといけないんだ。
なぜなら、関係代名詞 which には前置詞のニュアンスが含まれていないからね。

また、この where は関係詞節では、the president went to the city last year の to the city の代わりをしていると言えるよね。
英文でいえば、まさに副詞句に当たる部分。
だから、関係詞が副詞の役割を果たすということで、関係副詞なんだ。



なるほど!
関係副詞の用法が段々とわかってきました。

関係副詞 when の用法

Next Monday will be the day when we will attend the board meeting.
「次の月曜日は私たちが役員会議に出席する日だ」



この英文で関係副詞 when が修飾している先行詞は何か分かるかな?


この場合は直前の the day が時を表す語句だから、先行詞になると思うんですが…。


正解。
それじゃあ、この when を関係代名詞の which に置き換えるとどうなるかな?


関係副詞の when は「前置詞+which」と同じ意味だから・・・。
えっと・・・in を書き加えればいいのかしら?


これは応用問題だから、ちょっと難しかったかな。
主語の Next Monday が「次の月曜日」と特定の日を指しているのもヒントになるんだけど、on をつけるのが正解になるんだ。

つまり、which を使って書き換えると、次のようになるよ。

Next Monday will be the day on which we will attend the board meeting.



関係副詞が「前置詞+which」であること。
関係詞節の中で副詞の役割をすること、これら2点が関係副詞の基本だから、きちんと覚えておこうね!