英文の基本5文型を見極める



英文法を勉強していくなら、まずは英語の文型から理解する必要があるんだ。つまり英文がどんな仕組みになっているか、を見抜くってことだね。英文の解体作業みたいなものだと考えると分かりやすいかな?


英文の解体って英文をバラバラにしちゃうってことですか?
う~ん、まだよく分からないですが、スタート地点からつまずかないように、5つの文型をマスターしていきますね!

4つの主要素S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)



英文を構成する主な要素は次の4つ。
S(主語) V(動詞) O(目的語) C(補語)
たいていの英文には、この4つのうちSとVの2つは含まれているはずだよ。


確かにどんな英文でも主語と動詞は必ずありますよね。


そして、英文はこの構成要素の組み合わせによって、5つの文型に分けることができるんだ。

【第1文型】  SV
【第2文型】  SVC
【第3文型】  SVO
【第4文型】  SVOO
【第5文型】  SVOC

そして、どれだけ一文が長くなろうとも、すべての英文はこの5つの文型のどれかに分類されるんだよ。



そっかぁ、じゃあこの5つの文型さえちゃんと覚えておけば、どんな英文でも仕組みが分かるってことですよね!


そういうこと!

基本5文型の確認



それじゃあ、5つの文型について例文をまじえて見ていこう!

第1文型


「彼はにっこりと笑った」
S(主語)とV(動詞)だけで成立する最も簡単で単純な構造です。

第2文型


「彼は私の先生である」
S(主語)とV(動詞)にC(補語)が加わることで、主語の状態について説明しています。つまり、He が何かについて「私の先生である」と説明していますよね。したがって、S=Cが必ず成立します。動詞には be 動詞や become や feel といった状態動詞がくるのも1つの特徴です。

第3文型


「弟は望遠鏡を持っている」
第1文型にV(動詞)の対象となるO(目的語)が追加された形。目的語は動詞の対象であり、補語のように主語の状態を説明しているわけではないので、S=Oの関係は成り立ちません。

第4文型


「父は私に新しいおもちゃを買ってくれた」
「AにBを…する」(この場合は「私に新しいおもちゃを買う」)という文章の場合、A、Bそれぞれが目的語扱いとなります。どんな動詞でも目的語を2つ取れるわけではありません。目的語を2つ取れる動詞は限られています。

第5文型


「彼女はその猫をミケと名付けた」
この文型のC(補語)はS(主語)ではなく、O(目的語)について説明しています。Oについて説明するのだから、O=C(この場合は the cat = Mike)が成り立つのが、この文型の最大の特徴です。



5つの文型それぞれが動詞と深い関わりがあるんですね。 ところで、O(目的語)とC(補語)の違いがいまいち分からないんですが…。


補語について詳しくは 補語の役割とは?で説明するから、まずは5つの文型が何か、ということと、英文を解体すると4つのパーツに分かれるということだけ、覚えておこうね!