呼応表現の基本



今回扱うテーマの呼応表現は英文を読解する上で見逃してはいけない要素なんだ。


「呼応」ってそもそもどういう意味ですか?


呼応というのは、対比している、つまり対になっている関係と同意と捉えればいいよ。
英文で何と何が対の関係になっているのか、見極めていこうね!

英文読解の大きなヒントとなる呼応表現



英語で呼応する表現にはお決まりのパターンがあるよ。
例えば、some ではじまる主語を見かけたら、次に others で続く主語が来るだろう、と頭の中で予測できる人はかなりの英語力の持ち主かも。


えっ、なぜですか?


だって、some と others はとても仲良しでよく一緒に使われるからね!

Some people can lose their weight by this dieting method and others gain back the weight quickly.



まず前半部分で Some people とあるよね。
これは「何人かの人々は」と訳してはいけないんだ。


だって、some って「いくつかの;何人かの」って意味ですよね?
学校ではそう習いましたよ~。


そうなんだけど、この場合は「…する人もいる」という意味になるんだ。
つまり、「このダイエット法でやせることができる人もいる」となるよね。


じゃあ、後半の others の部分はどうなるんですか?


others は other people の略だね。
ということで、Some people と対比的に使われていることになり、こちらも「…する人もいる」と訳してほしいんだ。
つまり、前後をつなげると全訳は以下のようになるね。

「このダイエット法でやせることができる人もいれば、すぐにリバウンドする人もいる」



なるほど。
この場合は some と others が呼応しているんですね。


そうだね!
この Some ~, others …「~するものもいれば、…するものもいる」が定訳となっているので、覚えておいてね。


なるほど!
この表現さえ知っていれば、some ではじまる主語が来たら、

「次に others が待っているかも・・・」

と心の準備ができそうだわ!



こうした呼応している表現は、呼応している部分が「対の関係」になっており、似たような構造になっていることが多いもの。

「名詞と名詞」「句と句」「節と節」

といったように、対となっている部分は構造も似ていることが多いんだ。



そういえば、さっきの例文でも Some と others の後にはそれぞれ節が続いていたような…。


対比表現がヒントとなって、構造も意味も前後で対比的な感じになると予測がつけば、英文を読むスピードもぐぐんと上がるはずだよ!