独立分詞構文



分詞構文の中でも「独立分詞構文」という用法を知っているかな?


うーん、聞いたことはないです。


名前だけ見ると、どんな用法か想像しにくいけど、要するに、副詞節と主節の主語が異なる場合の分詞構文のことだよ。

副詞節と主節で主語が異なる場合の分詞構文



本来分詞構文になる副詞節は接続詞と主語を省略するというルールがあったけど、独立分詞構文はちょっと違うパターンになるんだ。
英文で確認してみよう!

As it rained all day, I went to my college by bus.
「一日中雨だったので、大学までバスで行った」



この As で導かれている副詞節を分詞構文をするには、接続詞と主語を省略して、動詞を分詞にするんだよね?


はい!
これまで習った分詞構文の書き換え方だと、次のような感じになるんですよね?

Raining all day, I went to my college by bus.



時制は副詞節も主節も過去形なので、これで完成と言いたいところだけど、・・・よく見て!
副詞節の主語は天候を表す it が主語だけど、一方で主節の主語は I と2つの節で別々の主語だよね?


ほんとだわ!
分詞構文のルールにそのまま従って省略してしまうと、副詞節も主節と同じ主語ということになっちゃうんじゃ・・・?


そうなんだ。
でも、I rained all day とはならないので、何とかしないといけないんだ。

このように、副詞節と主節の主語が異なる場合は分詞構文にしても主語を省略しなくていいんだ。
だって、省略しちゃうと何が副詞節の主語なのかが分からなくなっちゃうしね!



副詞節の主語を省略しないなら、どこに置けばいいんですか?


省略されない主語は、分詞の前に置いておけばいいよ。
ということで、it はそのまま分詞の前に残しておこうね!

したがって、先ほどの英文を分詞構文にすると、以下のようになるよ。

It raining all day, I went to my college by bus.



これが独立分詞構文という用法なんだけど、名称は覚えなくもよいので、「主語は省略せずに分詞の前に置く」というルールだけは頭にインプットしておいてね!!