「複合関係代名詞」って知っているかな?
複合関係代名詞・・・?
何だか聞きなれない言葉ですね。
何だか聞きなれない言葉ですね。
名前は複雑だけど、一度は見たことがある用法だろうから、この機会に押さえておこうね。
先行詞があらかじめ含まれている複合関係代名詞
「複合関係代名詞」という名前だけ見ると、何だか難しそうだけど
whoever、whomever、whichever、whatever
の4つを総称した呼び名のことなんだ。
確かに、見たことあります。
名称に「関係代名詞」ってついていますが、この4つも関係代名詞の仲間なんですか?
名称に「関係代名詞」ってついていますが、この4つも関係代名詞の仲間なんですか?
複合関係代名詞と普通の関係代名詞の違いは、複合関係代名詞には、先行詞があらかじめ含まれているということなんだ。
ということで、who や which のように直前の何の語句を修飾するのか、ということを考える必要がないんだ。
先行詞がすでに関係代名詞に含まれているのって、何だか関係代名詞の what みたいですね!
複合関係代名詞 whoever の用法
whoever は「~する人は誰でも」と訳すよ。
whoever = anybody who と書きかえることもできるんだ。
和訳だけ見ても、「人は誰でも」の部分まで含まれているので、先行詞を含んでいることは明らかだよね。
なるほど。
つまり、whoever は、意味的に anybody「誰でも」という先行詞をすでに含んでいるってことですね。
つまり、whoever は、意味的に anybody「誰でも」という先行詞をすでに含んでいるってことですね。
Whoever purchases a ticket online can receive the discount.
この英文の主語がどこまでかわかるかな?
Whoever という複合関係代名詞で導かれた Whoever purchases a ticket online までかしら?
正解!
Whoever purchases a ticket online までの節が主語で、その後に can receive the discount と続くので、全訳は以下のようになるよ。
Whoever purchases a ticket online までの節が主語で、その後に can receive the discount と続くので、全訳は以下のようになるよ。
「オンラインでチケットを買う人は誰でも割引を受けることができる」
Whoever は先行詞まで含んでいるから、それが導く節だけで主語や目的語になれたりするんですね~。
そうなんだ。
先行詞を含まない普通の関係代名詞である who や which が導く節が主語になったりすることはないけど、複合関係代名詞を含む節は主語になれちゃうんだ。
先行詞を含まない普通の関係代名詞である who や which が導く節が主語になったりすることはないけど、複合関係代名詞を含む節は主語になれちゃうんだ。
複合関係代名詞 whomever の用法
whoever と whomever は和訳した時の意味はだいたい同じなんだけど、それ以降に続く内容で違いを見極めることができるよ。
whoever は基本的に、その後に続く文の主語になり、 一方で、whomever はその後に続く文の目的語になるんだ。
You may invite whomever you like to your birthday party.
「あなたの好きな人なら誰でも誕生日パーティに招待してもよい」
ここでは、invite ~ to …「~を…に招待する」という用法が使われており、whomever you like の部分が「~」に当てはまることになるよね。
whomever you like の意味はわかるかな?
whomever も whoever と意味が同じなら、
「あなたが好きな人は誰でも」
でいいんじゃないかしら?
そうだね。
そうすると、この場合意味的には whomever は続く you like の目的語となっているよね?
この役割を「目的格」と言うんだ。
そうすると、この場合意味的には whomever は続く you like の目的語となっているよね?
この役割を「目的格」と言うんだ。
「主格」と「目的格」は関係代名詞の主格と目的格でも出てきましたね!
whoever は続く部分の【主語】になる。 → 主格
whomever は続く部分の【目的語】になる。 →目的格
という感じで、両者の区別ができるようになっておこう!