
ドラマチックなダッシュ「――」


「ダッシュ」・・・ってどんな記号だモ?

英文の中に「――」という横線が使われているのをたまに見かけたことないかな?
あの線がダッシュだよ。
ダッシュの2つの用法

ダッシュには代表的な2つの用法があるんだ!
文中に具体的な説明を付け加える


ダッシュの前に three people とあるけど、仮にダッシュ以降がなかったとすると、どうなるかな?

彼の家族が3人とは分かるけど、three people が誰を指しているのかが分からないかも…。

つまり、この「3人」とは誰なのかをダッシュ以降で「彼の父と母と彼」と具体的に説明している形になるわけだよね。
このように、ダッシュには文中に具体的な内容を追加で説明する用法があるんだ。
直前の内容を言い換えたり、まとめたりする


ダッシュの後で too late ってあるけど、何が too late なのかを判断するのが難しそうだモ。

じゃあ、こんな感じで
The implementation of the welfare policy was too late.
と、主語・述語を補うと分かりやすいんじゃないかな?

つまり、ダッシュ以降の too late は
「福祉政策の施行があまりにも遅すぎた」
ということだね!

うん、その通り!
ダッシュの前の「福祉政策が施行された」という内容を受けて、それを総括して、ダッシュ以降で結局どうだったかを説明しているんだ。
ダッシュが表すドラマチックな感じ

さて、ダッシュの2パターンの用法を見てきたけど、コロン「:」にも似た用法があったよね?

そういえば・・・コロンにも「詳述・言い換え」「例示」という役割があったかも!

ただ、コロンよりもダッシュの方が区切っている感じがより強いんだ。
だから、先ほど挙げた2つの英文でもダッシュの前で訳を「。」で区切っているよね?
こんな風にダッシュの前であえて区切ることで、少しドラマチックな感じも演出されているんだよ。

ドラマチック・・・ってどういうことだモ?

たとえばさっきの例文でも
The welfare policy was finally implemented ―― too late.
「その福祉政策はあまりにも遅すぎたが、ついに実施された」
と続けて訳していくよりも、
「その福祉政策がついに施行された。だが、あまりにも遅すぎた」
と訳す方がちょっと印象的な感じを受けない?

そう言われてみれば、「本当に遅すぎたんだな」って感じが強くなっているね!

これはダッシュの前で一度「区切り」があるからなんだ!
ダッシュはコンマよりも長い休止になるため、このようなドラマチックな感じを出すこともできるんだけど、便利だからってあまりにも多用すると逆に読みづらくなるので、注意してね!
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今回はダッシュという句読点について詳しく勉強しようね。