動詞と名詞の働きを兼ねる動名詞



今回は動名詞について解説していくよ。


動名詞と分詞ってどっちも動詞に …ing がつくけど、どう違うんでしょうか?


動名詞は動詞に …ing がついているけど、分詞とは異なる用法なんだ。
動名詞はその名の通り動詞でありながら名詞のような働きをすること。

分詞と動名詞の違いについては分詞と動名詞の区別を参照してね。

動名詞の性質と役割



動名詞は名詞のような役割を果たすのだから、「…すること」と訳してね。
しかも、動名詞は主語にもなるし、補語にもなるし、目的語にもなるんだ。


えっ、動詞なのに主語や補語になるんですか?


これも名詞化しているからこそできることなんだよ。
具体的に例文を交えて見ていこう!

動名詞が主語になる場合

Baking a cake is so fun for her.
「ケーキを焼くことは彼女にとってとても楽しいことだ」



Baking の部分が動名詞で Baking a cake で1つのまとまりとなっているけど、「ケーキを焼くことは」と主語になっているでしょ?


本当ですね!
Baking a cake の部分が「ケーキを焼くこと」と名詞のような感じになっていますね。

動名詞が補語になる場合

His job is teaching English to many students.
「彼の仕事はたくさんの生徒に英語を教えることだ」



主語は His job で動詞は is だよね。
じゃあ、teaching English to many students の部分は何かわかるかな?


主語の His job とイコールの関係になっているから、補語でいいのかしら?


そうそう、補語の見分け方は主語とイコールになるかどうかだったよね。

動名詞が目的語になる場合

He enjoys swimming in a pool every Sunday.
「彼は毎週日曜日プールで泳いで楽しんでいる」



この場合の動名詞 swimming はどうかな?


もう慣れてきましたよ!
swimming は「泳ぐことを楽しむ」と動詞 enjoys の目的語になっているんですよね。


正解。
このように動名詞を含む語句は主語、補語、目的語になることを覚えておこう。