状況に状況が付け加わる・・・てどういうこと?
付帯状況で代表的なのが分詞構文の用法なんだけど、実際の英文で確認した方がわかりやすいから、どのように状況が付け加わっているのかを見ていこう。
付帯状況の分詞構文
「~しながら」という付帯状況
She was walking, humming merrily.
付帯状況の分詞構文には2つの意味があるんだけど、1つ目は「…しながら」と訳すパターンだね。
えっと、この場合は humming merrily という部分が分詞構文になっていますね。
hum は「鼻歌を歌う」、merrily は「陽気に」という意味なので、全訳は「彼女は陽気に鼻歌を歌いながら歩いていた」となるんだけど、
この英文では、
She was walking という主文に、
She was humming merrily という文が添えられている形になるんだ。
つまり、「彼女が歩いていた」という状況に、歩くと同時に起こっている「彼女が陽気に鼻歌を歌っていた」という状況が付け加わっているわけなんだ。
なるほど、これが
「ある状況にある状況が付け加わる」
ってことなんですね!
「ある状況にある状況が付け加わる」
ってことなんですね!
and を補う付帯状況
次に2つ目の意味を見ていこう。
実は1つ目の意味より、これから紹介する2つ目の用法の方が、長文ではよく使われるパターンなんだよ。
実は1つ目の意味より、これから紹介する2つ目の用法の方が、長文ではよく使われるパターンなんだよ。
He checked all receipts for travel expenses, submitting them to accounting department.
submitting them 以下が分詞構文になっているけど、今度は and という接続詞を間に補って考えてみて。
ということは、
He checked all receipts for travel expenses, and submitted them ~
と書き換えたらいいのかしら?
その通り!
receipts for travel expenses は「出張経費の領収書」、submit A to B は「AをBに提出する」、accounting department「経理課」という意味なので、全訳は「彼は出張経費の領収書をすべて確認し、経理課に提出した」となるね。
receipts for travel expenses は「出張経費の領収書」、submit A to B は「AをBに提出する」、accounting department「経理課」という意味なので、全訳は「彼は出張経費の領収書をすべて確認し、経理課に提出した」となるね。
この2つ目の用法は同時に起こっている状況というよりは、続いて起こっている状況って感じがしますね。
確かに
「出張経費のすべての領収書を確認する」→「経理課に提出する」
という流れが読み取れるよね。
「出張経費のすべての領収書を確認する」→「経理課に提出する」
という流れが読み取れるよね。
だからこそ、and という順接の接続詞を補ったわけだけど、注意してほしいのは、その後に続く分詞を動詞に直す時かな。
分詞なので、今回のように submitting と …ing の現在分詞であったり、~ed の過去分詞になっている可能性があるんだ。
そっか。
でも、動詞に書き換える場合は時制も影響してくるから、主文に目を向け文全体の時制を捉えて、現在形なのかそれとも過去形なのか、といった点も意識しないといけないんですね。
でも、動詞に書き換える場合は時制も影響してくるから、主文に目を向け文全体の時制を捉えて、現在形なのかそれとも過去形なのか、といった点も意識しないといけないんですね。
「ある状況にある状況が付け加わる」
ということなんだ。