2語以上からなる接続詞



接続詞というと when とか before とか一語からなるイメージがあるよね?
でも、中には2語以上からなる接続詞もあるんだ。


2つ以上の語句で1つの接続詞のような役割を果たすってことかしら?


そのあたりも含めて、詳しく見ていこう!

2語以上でも1つの接続詞として扱う



2語以上がまとまって、1つの接続詞になるケースとして分かりやすいところで言えば、as soon as はその最たる例じゃないかな?


あ、その表現なら知ってますよ!

As soon as the meeting was over, he left the office.



as soon as は3つの語句からなっているけど、1つのまとまりとして扱われ、「…するとすぐに」という意味の接続詞扱いになるんだ。


ということは、As soon as the meeting was over は 「会議が終わるとすぐに」となるんですよね!


うん、そうだね。
そして、主節の left the office は「退社した」という意味なので、全訳は

「会議が終わるとすぐに、彼は退社した」

となるよね。

As soon as the meeting was over(従属節)

he left the office(主節)



こんな風に、従属節と主節に分かれるということは、その従属節を導く接続詞があるということなんだ。


そっか!
as soon as という接続詞によって、従属節が導かれているわけですね!

no sooner ~ than …への書き換え



じゃあ次はこの英文を
“no sooner ~ than …”
という用法を使って書き換えてみよっか!


no sooner ~ than …ってどんな意味なの?


no sooner … than ~ は「…するやいなや~」という意味だよ。
“…”の部分では過去完了、“~”では過去形が使われるのが一般的なんだ。

「…するとすぐに」も「…するやいなや」も同じような意味だよね?
だから、書き換えると以下のようになるんだ。

The meeting had no sooner been over than he left the office.



no sooner の後と than の後でそれぞれ時制が違うっていうのは、引っかかりやすいポイントですね。


ちなみに、主節と従属節の関係は以下のようになるよ。

The meeting had no sooner been over(主節)

than he left the office(従属節)



あれれ?
従属節の方に接続詞がないわ!


一見、そう思うよね?
でも、実は than が接続詞になるんだ。

「~より」という意味だけが先行しているから、品詞が何なのかを意識したことがないかもしれないけど、辞書にもちゃんと「接」のマークがついているはずだよ。



へぇ~。
じゃあ、接続詞によって従属節が導かれるというルールに変わりはないんだね。


この英文でも no sooner と than が一緒になって2つの節を主と従の関係に分けているので、複数の語句で1つの接続詞のような働きをしていると言えるんだ。