「書き手の重点が置かれているところ」
と考えてね!
呼応表現の力点は動詞の形に影響を与える
not only A but also B の力点
Not only the students but also the teacher was delighted to win the soccer game.
「生徒たちだけでなく先生もサッカーの試合に勝って喜んだ」
だから、主語は Not only the students but also the teacher「生徒たちだけでなく、先生も」となるよ。
さて、主語で not only A but also B という表現が使われているわけだけど・・・
A に当たる the students か、それとも B に当たる the teacher、
どちらに力点が置かれているかわかるかな?
was と単数形になっているよね?
でも、この場合は was となっているので、単数形の主語である the teacher に力点が置かれていることになるんだ。
そのため、動詞も力点の置かれている主語と呼応させるようにしないといけないんだ。
A as well as B の力点
The students as well as the teacher were delighted to win the soccer game.
「先生と同様に生徒たちもサッカーの試合に勝って喜んだ」
だから力点の置かれている The students の方にあわせて、動詞が were となっているのねぇ。
not only A but also B や A as well as B という表現が目的語に含まれていたとしても、力点が置かれている箇所は一緒。
また、A や B には単語一語だけでなく、複数の単語がまとまりとなった「句」になることもあるけど、力点は同じ箇所になるからね。
either A or B と neither A nor B の力点
either A or B「AかBかどちらか一方」
neither A nor B「AもBもどちらもない」
この2つの表現を含む部分が主語になった場合、動詞は A か B のどちらに合わせればいいか分かるかな?
Aかな?
答えはどちらの表現でも B の方になるんだ。
Neither you nor I am confident that the plan will work.
「あなたも私もその計画がうまくいくだろうとは確信していない」
だから、力点が分かれば、文脈をたどるヒントにだってなるんだ。
特に、長文の文脈を読み解く手がかりは、こうした呼応表現の力点にも隠されていることもあるから、意識してみるといいかもしれないね。