無生物主語の基本はこれまでの勉強で分かってきたので、 よく使われる動詞もついでに覚えちゃいますね!
無生物主語と伝達系の動詞
たとえば、伝達系の動詞だと次のようなものがあるよ。
tell「~を告げる」
say「~と言う」
inform「~を知らせる」
show「~を示す」
demonstrate「~を証明する」
tell とか say とかよく見る動詞も入っていますね。
これらの動詞が無生物主語と一緒に使われた時は注意してね。
おそらくそのまま「Sは~である」といつもの調子で訳すと、不思議な日本語になるはずだよ。
おそらくそのまま「Sは~である」といつもの調子で訳すと、不思議な日本語になるはずだよ。
伝達系の動詞を含む無生物主語構文
The newspaper says that it is going to rain today.
上の例文を訳すととどうなるかな?
「新聞は今日は雨になるだろうと言う」
となるけど、「新聞は言う」という日本語が何か変だわ…。
となるけど、「新聞は言う」という日本語が何か変だわ…。
そうだね!
無生物主語 The newspaper、そして伝達系の動詞 says が使われているから、少し工夫する必要があるんだ。
今回の例文の場合は「新聞によると」と訳すと自然な日本語になるよ。
無生物主語 The newspaper、そして伝達系の動詞 says が使われているから、少し工夫する必要があるんだ。
今回の例文の場合は「新聞によると」と訳すと自然な日本語になるよ。
「新聞によると今日は雨になるらしい」でいいんですか?
The newspaper says を「新聞によると」とすると that 以下はこういう風に訳さないと何か変な感じがするわ。
The newspaper says を「新聞によると」とすると that 以下はこういう風に訳さないと何か変な感じがするわ。
その感覚は正しいよ。このように、伝達系の動詞とセットになった場合は、無生物主語に「~によると;~から;~によって」などを付け加えて副詞的に訳すとうまくいくことが多いんだ。
あとは、その後の部分も無生物主語の訳アレンジに合わせて、自然な感じになるように工夫しようね。
あとは、その後の部分も無生物主語の訳アレンジに合わせて、自然な感じになるように工夫しようね。
無生物主語と「…させる」という意味の動詞
次に make「…させる」、cause「…させる」、force「…を強いる」のような「…させる」という意味の動詞を見ていこう。
これらの動詞が無生物主語と一緒に使われた時は要注意。
具体的な内容は次の例文を見ながら確認していこう!
これらの動詞が無生物主語と一緒に使われた時は要注意。
具体的な内容は次の例文を見ながら確認していこう!
「…させる」という意味の動詞を含む無生物主語構文
The tragic news made her cry.
一見単純そうに見える上の例文だけど、そのまま訳すと「その悲惨なニュースは彼女を泣かせた」となっちゃうよね?
ニュースという無生物主語が生物である人を泣かせる…?
なんか変ですよね~。
なんか変ですよね~。
だから、無生物主語構文の解き方のルールにしたがって、目的語である her を主語のようにし、主語の The tragic news を副詞句のようにして訳してみよう。
するとどうなるかな?
するとどうなるかな?
「彼女はその悲惨なニュースによって泣いた」
こんな感じでいいんですか?
こんな感じでいいんですか?
う~ん、もう一歩ってところだね。
ここで考えて欲しいのが、彼女は The tragic news をどうしたから泣いてしまったのか、ということなんだ。
ここで考えて欲しいのが、彼女は The tragic news をどうしたから泣いてしまったのか、ということなんだ。
悲惨なニュースを聞いて泣いたんだと思うんですが……。
その通り! つまり「彼女はその悲惨なニュースを耳にして泣いた」と訳すと自然な日本語になるよね!
このように、「…させる」という意味の動詞とセットになった場合は 無生物主語の種類によって適宜言葉を補ってあげるとうまくいくことが多いので覚えておこうね。
だからパターンを覚えておけばそんなに難しくないからね。