複合関係代名詞 whatever と whichever



今回は whatever と whichever について確認していこう!


whoever と whomever に続いて、これも「複合関係代名詞」なんですよね?


そうだよ。
今回の2つもよく出てくるから、まとめて覚えてしまおうね。

節の主語にも目的語にもなれる whatever と whichever



whoever と whomever は主格か目的格か、つまり、以下の節の主語になるのか、それとも目的語になるのかで使い分けたけど、whatever と whichever には主格と目的格の区別はないんだ。


ということは、つまり、whatever と whichever は続く部分の主語にも目的語にもなれるということ?


そうなんだ。
詳しい用法については、例文で確認してみよう。

複合関係代名詞 whatever の用法

Whatever he says makes her irritated.



whatever「…するものは何でも」というのが基本的な訳し方だよ。


…ということは、主語である Whatever he says は「彼が言うことは何でも」でいいんじゃないでしょうか?


うん、それで大丈夫だよ。
続く makes her irritated は make O C で「Oを~の状態にする」という用法だから、「彼女をいらいらさせる」となるよ。

だから、全訳は
「彼が言うことは何でも彼女をいらいらさせる」
となるね。



この Whatever は続く he says の目的語に当たるんですよね?


うん、そうなんだ。
だから、この場合の Whatever は目的格扱いとなるよね。

ちなみに、whatever は 関係代名詞の that を使って、次のようにも書き換えることができるよ。

Anything that he says makes her irritated.



こう書き換えると、ニュアンスがよりわかりやすくなりますね!

複合関係代名詞 whichever の用法



次は whichever について見ていこう!

Please help yourself to whichever you want.



help oneself to ~ はちょっと懐かしい表現かもしれないけど、「自由に~を取って食べる」という意味だよ。


この表現は学校の教科書とかでよく見た記憶があります。


to の目的語である whichever you want は、whichever が「…するものはどちらでも」という意味なので、「あなたが欲しいものはどちらでも」となるんだ。

したがって、全訳は
「どちらでもお好きなものを召しあがってください」
といった感じになるよね。



whatever と whichever って、ニュアンス的にはどのように区別すればいいんでしょうか?


whatever はその訳し方からもわかる通り、特定の限定された選択肢があるわけではなく、「何でも」という意味を示すんだけど、whichever はいくつかの選択肢があって、その中から「どちらでも;どれでも」というニュアンスになるんだ。